2回目にダージリンに行ったときは、今までの撮影旅行で最も楽しく、記憶に残るものになりました。カルカッタで通訳と案内のポールさんに会う。カルカッタ駅や路面電車、ジャイナ教の寺院を楽しみました。

バクドラを経由してニュージャルパグリで現地旅行社手配のタクシーでダージリンへ。ニュージャルパグリ駅前には赤サビだらけの軽便蒸機機関車があった。このときのタクシーと運転手で以後3日間ダージリン鉄道を追いかけることになるわけです。メモ代りにハーフサイズの「バカチョンカメラ」を持っていきましたが、ポールさんもバカチョンなる日本語をすっかり覚えてしまい、いい場所に来ると「バカチョ〜ン!バカチョ〜ン!!」を連発して、私たちを撮ってくれた。そのうちにタクシーの運転手も「バカチョ〜ン」を覚えていた。

このタクシーの運転手さんはいつも煙草の葉を口に入れていたので、煙草のみの私は一つもらいましたが、ヘビースモーカーの私でさえ「キツイ」ものでした。煙草の葉をそのまま舌の裏にいつも入れておくのです。

   
インドの煙草とマッチ
左は有名な、粒の煙草を柿のはのようなもので巻いて糸で閉じたもの。

ダージリンでもBARと書れてはいるが喫茶店に近い店の入口で、英国人ヒラリーとエベレストに初登頂した、ポーターのテンジンに会いました。やはり現地では有名人で、登山学校の校長先生をしていましたが、死亡を新聞記事で読みました。


ダージリンの紅茶畑を歩くインド女性

★以前行った12月はカンチェンジュンガが良く見える季節なのですが、5月はほとんど見えませんでした。しかし、蒸機の運転台に乗って、ずうずうしくも汽笛を鳴らしたりして、ある運転手とも仲良くなってり、戸車を改造してレールに乗せて遊んでいる子供からそれを借りて遊んだりと、本当に楽しい旅となりました。

★5月1日にダージリンにいたのですが、車に飾りを付けて走っているので何かと聞いたら「メーデー」とのこと。蒸機機関車も飾りを付けて走っていました。


飾りを付けて走るダージリンの蒸機


ダージリンのメーデー風景

最後の日にタクシーの運転手さんが、家に招待したいというのででかけました。テレビなどの娯楽がないためでしょうか、途中から子供が大勢後をついてきて困りました。タクシーの運転手さんの家の回りは人垣ができるほど。奥さんや家族を紹介され、インド式紅茶チャイをごちそうになりました。家の壁は板、床は土のまま、昔の農家の土間のようでしたが本当に楽しい時間でした。お礼に私が被っていた帽子をあげました。


タクシーの運転手さんと、その奥さん。帽子は私があげたもの。

うーん、もう一度行ってみたかったなぁ。シーラカンス鉄道とも言われていたで、じっと同じ姿で走っていると思ったけど……。