デリーの鉄道博物館の売店で買ったプレート
約左右30センチで結構重い。ものすごく安かったと思う。
   

館内を一周するミニ列車

【1980年5月】

私は基本的に“鉄道博物館”というものは好きではありませんでした。博物館に置かれている車両は、だいたい塗装しなおして奇麗ではあるのですが、私に言わせると「死んでいる状態」なのです。ボロボロになっても、油にまみれていても、必死で乗客を乗せて働いている車両が好きだったのです。


レールは1本だけ、
左の大きな車輪で支えている

しかしインドのデリーにある鉄道博物館は日本では考えられない車両がたくさん展示してあって驚ろきました。3人でインドに行ったのですが、同行して2人が行きたいというので、ついて行ったのです。ただ入館者は私たち3人と、日本に留学してガイドさんだけでした。

館内を一周する遊園地にあるような乗り物がありました。先頭は蒸気機関車でしたがディーゼル動力、駅はMUSEUM JUNCTIONと立派な名前がついていました。コカコーラとボトルとロゴがそっくりなCampaColaを飲みながら一周しました。


ダージリン鉄道の蒸機と客車

いちばんビックリしたのはレールが1本だけのスチームトラムのようなもの。レールは左右の中心に1本。大きな車輪が支えになった面白い車両です。

ダージリン鉄道の蒸気機関車と客車も展示されていました。ただし蒸機と客車は本来ブルーなのにグリーンと茶色の塗装でした。それとも昔はこの塗装だったのかなぁ……。

その他に日本式に言えば「単端」のようなガソリンカーが展示してありました。


日本では単端(たんたん)と
呼ばれていたガソリンカー。







 


南アフリカなどで有名なガーラット型蒸機機関車など、いろいろなカタチの蒸機機関車が屋外と室内に展示されていました。ゲージも広いものからナローまで様々。やはりどこかマハラジャの香りがすると思いませんか。






これもデリーの鉄道博物館の売店で買った点検用ハンマーのミニチュア。柄が栓抜きになっている。箱は紙質も粗悪で情けない状態になってしまったが、ハンマーのミニチュアのデキはデザインといい、材質といいインド産とは思えない素晴らしい仕上り。