ながでん一の大所帯で主力だった

1000系

1000形

モハ1004【竣工図】

1000系は全くの新車と、モーターだけ流用、鋼体化で同形に生まれ変わったモハニ・クハ・クハがあった。それに加え、ほとんど同形増備の1500系を含めて全部で14両を数えて「ながでん」の主力になっていた。

昭和23年12月に4両と昭和24年10月に2両、日本車輌東京支店で製造した戦後初の新車。車体は17メートル両運転台、正面3枚窓、貫通扉なし、側面窓配置は300形の流れをくんだもの。HL制御車。日車D−18、パンタは三菱S710−C(PS−13タイプ)で全部湯田中方に乗っている。同形の日本車輌製の地方私鉄向け車両は、富山地鉄などでも見ることができる。昭和23年製と24年製の相違点は、客室扉が前者は妻側で屋根はルーフィング、後者は内側に入り屋根はキャンバス張り。

珍しいのは乗務員扉が引戸であること。昭和23年製は客室扉が妻側なので、乗務員扉と客室扉の間の窓3つのうち2つが戸袋、従って真ん中の1つしか窓が開かない。

計6両製造された1000形のうち、旧モハ1001・1002の2両のモーターは開業時に製造された電車形客車の電装に使われたものを流用している。また、これまた電車形客車を鋼体化で生まれたクハニ1063・1064の電装のため旧モハ1001・1003がTc化されクハ1051・1052になったので、1000形は最終的には4両ということになる。なんかこのへんの形式の移動はパズルのようで面白い。

貫通扉は製造当初はなかったが、昭和33年3月〜35年3月にかけて1000系全車に取り付けられた。1001〜1003は長野寄り、1004は両側。後に昭和23年製造の1001、1002、1051、1502の4両に客室扉のステップ部分に補強材が付けられている。当初、保存はステップ付きの1001を予定していたが、老朽化が 激しく、やむなくステップ無しの1003にした。


1050形

昭和29年7月に旧モハ1001・1002の電装を、元電車形客車のクハニ1060形2両に提供したためTc化したので生まれた形式。10番台の数字が5以上は「ながでん」ではクハに与えていた。外形は1001・1002のまま。屋根上にはパンタグラフ取付跡が残っていた。貫通口は湯田中方に付いている。台車はD−18から45年式電車用(国鉄DT−10にそっくり)にはかえている。


電動車(モハ・デハ)
制御車(クハ)
モハ1001

モハ1002

モハ1003

モハ1004

モハ1005

モハ1006
昭和23年製造
モーターは
モハニ11から

昭和23年製造
モーターは
モハニ12から

昭和23年製造

昭和23年製造

昭和24年製造

昭和24年製造

クハ1051

モハ1001

クハ1052

モハ1002

モハ1003

モハ1004
モハニ1011に
モーター
湯田中側貫通路

長野側貫通路

モハニ1011に
モーター
湯田中側貫通路

長野側貫通路

長野側貫通路

両側貫通路

廃車

廃車

廃車

廃車

信濃川田に放置

廃車


モハ1001【信濃吉田−桐原】
1000系と1500系の3両編成はきれいだった。


モハ1001【須坂駅】
市街地立体化工事の後、河東線用として残った。
よく見ると客室扉ステップ部の補強がわかる
拡大


側線で休む1004と1003【須坂駅】


1010形

モハニ1011・1012(モハ1011・1012)【竣工図】

昭和29年7月、元電車形客車クハニ1060形の2両、1063・1064を電装したもの。台車・電動機等は旧モハ1001・1003から譲り受けている。車体は河東鉄道開業時の電車形木造客車にさかのぼる、クハ53・54を日本車輌東京支店で鋼体化して荷物室を付けてクハニに、そして再び電装されたもの。貫通口は3両編成のときに中間に入るので両妻面に取り付けてあった。

荷物室が30番台になったため形式変更。その後、荷物扱いをやめたため荷物室を客室に改造してモハ1010形になった。台車は日車D−18。


付随車(客車・サハ)
電動車(モハ・デハ)
制御車(クハ)
フホハ5

フホロハ3
大正15年3月製造

大正12年4月製造

フホハ52
デハ5

大正15年特等格下げ
電装

デハ4からモーター
モハ5

デハニ13

昭和3年
電装特等部分荷物室

モハニ14

モハニ13

モハ22

モハ21

旧モハ152にモーター

旧モハ151にモーター
クハ54

クハ53

クハニ1064

クハニ1063
昭和28年鋼体化

昭和28年鋼体化

旧モハ1003からモーター

旧モハ1001からモーター
モハニ1012

モハニ1011

モハニ1032

モハニ1031

モハ1012

モハ1011
荷物室を客室化

荷物室を客室化

廃車

廃車


1060形

元電車形客車だったクハニ61・62を昭和28年7月日本車輌東京支店で鋼体化してクハニ1061・1062に。同年5月にもクハ53・54を鋼体化したクハニ1063・1064が入っているが、これは翌年モハニ1010形となったので2両。貫通路はTcのため湯田中側のみ。

荷物室が30番台になったため形式変更。その後、荷物扱いをやめたため荷物室を客室に改造してモハ1010形になった。台車は45年式電車用(国鉄DT−10にそっくり)。


付随車(客車・サハ)
電動車(モハ・デハ)
制御車(クハ)
フホロハ1

フホロハ2
大正11年6月製造

大正11年6月製造

デハ11

フホハ51
電装特等格下げ

大正15年特等格下げ

デハ3からモーター
デハニ11

デハニ12
特等部分荷物室

昭和3年
電装特等部分荷物室

モハニ11

モハニ12

旧モハ1001にモーター

旧モハ1002にモーター
クハニ61(初代)

クハニ62

クハニ1061

クハニ1062
昭和28年鋼体化

昭和28年鋼体化

クハニ1081

クハニ1082

クハ1061

クハ1062
荷物室を客室化

荷物室を客室化

廃車

廃車


クハニ1082(クハ1062)【信濃吉田−朝陽・信越線をオーバークロス】

模型制作MEMO

300系と並んで1000系もペーパーで作るにはもってこいの車体。特に前面から側面にかけての角が大きいので接合部の処理も比較的簡単。ベンチレターもガランドー形だし、台車も16番、N両方とも市販されている。パンタグラフも一般的なもので間に合う。

ペーパーで自作したが、トミーテックの鉄道コレクション14弾でモハ1003が発売された。詳しくは1500系のMEMOをご覧ください。