1984年3月

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LA CARLOTTA
ラ・カルロタ精糖工場

工場入れ替え用のB型蒸機


給油中の蒸機。DLも活躍している。

自動車のタイヤを車輪に変えたような
ガソリンカー

「ラ・カルロタ精糖工場」はあまり紹介されないような気がします。ここ蒸気機関車は塗装が日本ではお馴染みの黒なのです。そして本線用の蒸機は重油焚きなので、ネグロスの他の蒸機に必ず付いているテンダーの覆いと、火の子よけのダイヤモンドスタック(玉ねぎ形で煙突に付いているやつ)が無いのです。従ってどれもボールドウィンの原型をかなり保っています。

もちろん構内の入れ換え用は砂糖キビの絞りカスを使用するので玉ねぎは付いてますが。重油と併燃もあってサイドタンクの上にドラム缶がそのまま取り付けられていました。軸配置はBとC。サイドタンクあり、サドルタンクあり、テンダーも片ボギーなどがあってまとまった中にバラエティが楽しめました。

前に行ったことのある人に写真を見せてもらったら塗装が多少違っていたので、多分砂糖キビの取り入れで蒸機を手入れして動かすとき、毎年少しずつ換えているようです。塗る人の気分で変るのかもしれません。

 
C型サイドタンク・バガス炊き         C型サドルタンク・重油炊き

B型サイドタンク・バガス炊き

上の右のC型蒸機はテンダーが片ボギーだった。片ボギーのテンダーというものの実車を初めて見ることができた。

まあ、要するにフィリピンの砂糖キビ列車の中で、ラ・カルロタの蒸気機関車が断然気に入ってしまったのです。


B型サイドタンク・バガス炊きを模型化。
プラ版、真鍮版などでそれらしく。
動力はTOMYのディズニーランドSLを流用。