中国の蒸気機関車の写真が「!?なもの」に入っているので“!?”と思われたり、「おっ中国も行った
のか……」と思われる人もいるかもしれないが、中国の蒸気機関車ではあるが撮影した場所は日本の桜木町。現在は高層ビルが林立して、ホテルやオフィスになっているミナト未来21地区だが、元は国鉄の貨物駅があった。
日本で初めて鉄道が走ったのは新橋(汐留)〜横浜(桜木町)で、開通当時の駅は貨物駅になっていて大きなヤードになっていた。貨物の取扱が減って駅もなったけど敷地はまだ残っていた。この大きな跡地を利用して、日本で初めて鉄道が走った地ということで1982年に「中国大鉄道博」が行われたとき撮影したもの。本当にレールを敷いて、蒸気に火を入れて短い距離を行ったり来たりしていた。
その後ここで「横浜博」も行われ、現在は高層ビルが建てられている。

0(ゼロ)号蒸気機関車
●横浜・桜木町貨物駅跡地の中国大鉄道博
個人的には中国の蒸気機関車は鉄板を溶接しただけのような感じがして、あまり好きではなかった。比較的近くで行われたので出掛けてみたが、0(ゼロ)号蒸気機関車が展示されていた。中国初めの蒸気機関車で、日本でいうところの1号機関車にあたる。しかし0号というのは面白い。小さな身体に高い位置の連結器を付けたスタイルもなかなか個性的で、しばらく眺めていた。
それと中国の奥地には、解放前の蒸気機関車が動いていたり、軽便鉄道もあることを展示で知り、メモをとっておいたが、いまだに行くことができないでいる。
0号蒸気機関車の会場の説明から
0号機関車は、19世紀に製造された中国初の蒸気機関車である。当時の旧中国時代の鉄道建設は、工業のたち遅れから、外国に依存しており、中国最初の鉄道の出現は、世界で最初に鉄道が走り出してから50余年後の1865年のことであった。0号機関車は、全長:4600mm、車高:3400mm、車幅:2200mm、重量:20tで、当時、軌間1435mm、重さ15kg/mのレールの上を走っていたものである。